「それにしても印鑑に城のマークとか、向かい合った鳥のマークとか。
すげーカッコいいけど誰がこういうデザインを考えてるのかねえ♪」
テンションの上がった私がお兄さんと喋っていると、
女の子がにっこり笑って口を開いた。
「そのデザインは紋章ですよ。その種類によって、
どこの国のどこの部隊なのかがわかるんです。
騎士の盾にもよくこういうの、あるでしょう?
部隊の先頭にいる人が持っている旗にもありますよ。
部隊にはその紋章をすべて暗記している紋章師と呼ばれる人がいて、
敵味方やランクの上下を見分けるんです。」
・・え・・・
一瞬ぽかんとする私の横で、お兄さんが大きく頷いていた。
「そうです!紋章官とも言いますよねっ!」
今度は女の子とお兄さんが盛り上がり始めてしまった。
むう、ひょっとして、こういうジャンルが好きなのか?
こんなジジイの大学教授が好みそうな話が?
まあそんなこともあり、自分もバイク乗りに御利益のありそうな所以のあるバッチを、
なぜか格安で売ってもらった。
私的にはラッキーな話だが、これは女の子も喜んでくれたということだろうか?