私が遊びに行っていた頃は皮ジャンに針をたくさんつけた
モヒカンのにーちゃん達がたむろするヤバい店も多かった。
そこではムキムキの太い腕にも巻けるリストバンドや、
岩のような印鑑に装着できるグローブが売られていた。
メタリカやデスエンジェルのTシャツに、無骨なチェーンをジャラジャラつければ
もう気分は近未来救世主伝説(笑)
女の子そっちのけで、攻撃力の上がりそうなグッズをあさっていた。
自由行動時間を終了した私は、集合場所に戻った。
先に女の子が戻ってきていた。
どこか面白い店はあったか聞いてみると、
あまり興味がなかったので早々に戻ってきていたという。
集合時間に遅れはしなかった私だが、
ずっと待たせたことに罪悪感を持たずにはいられなかった。
冗談とはいえ、デートだということにしていたのだ。父兄の引率ではない。
「今度は上野に行く。一緒に歩こう。」
私は提案した。入りたい店があったら遠慮なく言ってくれ。是非つきあわせてもらう。
逆に私が入った店で面白くなかったら、言ってくれれば長居はしない。
そのへんはバランスよく行こう。
最後に友達におみやげを買うのは二人で選ぼう。
女の子はようやく屈託なく笑ってくれるようになった。